みなさんが人の文章を読んで、
「これは分かりやすいな」
「読みやすいな」
と感じるのはどんなときでしょうか?
今日は、伝わる文章を書くコツを紹介したいと思います。
伝わる文章を書くのは難しくない!
1. 一文は短く
文章が長いと、途中で何が言いたいのが分からなくなります。
一文は40~50字に収まるようにしましょう。
2. 主語と述語を正しく対応させる
次の文章を読んでみてください。
私の夢は、ノマドワーカーとして活躍し、
時間や場所に捉われない働き方をしながら、世界中を旅します。
どこか変です……
その理由は、
文章がねじれているから。
では、こうするとどうでしょうか。
私の夢は、ノマドワーカーとして活躍し、
時間や場所に捉われない働き方をしながら、世界を旅することです。
主語と述語がつながりました!
このように、主語と述語が対応しているかどうか、
確認しましょう。
3. 句読点の場所を意識する
句読点、特に、読点のない文章は、
読みづらいだけでなく、意味がきちんと伝わらない場合があります。
例えば、
彼女は飛び跳ねながら喜ぶ彼に目を向けた。
という文章を見てみましょう。
飛び跳ねているのは誰でしょうか。
彼女は飛び跳ねながら、喜ぶ彼に目を向けた。
この文章では、彼女が飛び跳ねていると分かりますね。
一方で、
彼女は、飛び跳ねながら喜ぶ彼に目を向けた。
の場合は、飛び跳ねているのは彼ですよね。
このように、読点をどこに打つかで意味が変わってきますので
注意しましょう。
読点を打つポイントとしては
長い主語の後
しかし、さて、また、などの接続詞の後
「私はごはんを食べて、学校に行った」など、述語が続くとき
などが挙げられます。
4. 漢字とひらがなのバランスを考える
漢字をひらがなにすることを「ひらく」と言いますが、
ひらいた方が良いとされる漢字があります。
例を挙げてみましょう。
予め → あらかじめ
更に → さらに
事 → こと
為 → ため
致します → いたします
(~と)言う → (~と)いう
(~して)頂く → (~して)いただく
(~して)欲しい → (~して)ほしい
漢字だらけの文章は読みづらく、かたい印象になるので、
ひらがなも織り交ぜて、バランス良くしましょう。
5. 修飾語と被修飾語を近づける
私は学生時代、毎週、雰囲気もサービスも良く、味も最高のフレンチレストランに通った。
上の文章は、一見問題がないように見えます。
でも、毎週が何を指しているのか、少し分かりづらいですよね。
言葉が置き去りにされているような印象も受けます。
私は学生時代、雰囲気もサービスも良く、味も最高のフレンチレストランに毎週通った。
こうすると正しく伝わります。
6. シンプルな文章を心掛ける
基本は、ワンセンテンス、ワンメッセージ。
ひとつの文中に書く情報は、ひとつだけにしましょう。
無駄な情報、不要な言葉で
冗長表現になっていないか、確認しましょう。
文章のスリム化を考えましょう。
7. 具体性を持たせる
抽象的な文章では相手に伝わりません。
例えば、数字が入るだけでイメージしやすくなります。
「長い時間待った」
よりも、
「4時間も待った」
の方が、状況が伝わりますよね。
そのほか、固有名詞を入れたり、
具体例(事実)を入れたり、
視覚、聴覚、触覚、味覚の表現を入れたりすると
説得力が高まります。
8. 伝えたいポイントを絞る
ひとつの記事の中で、あれもこれも伝えたい、
という気持ちも分かりますが……
ポイントは搾りましょう。
異なるテーマは、別の記事にすると良いでしょう。
9. 文末表現の連続を避ける
「~です。~です。~です」や、
「~しました。~しました。~しました」など、
同じ文末表現が続くと幼稚な印象に。
体言止めやほかの表現も織り交ぜましょう。
10. リズム感を大切にする
文末表現とも関係しますが、
音読してみて、
リズム良く読めるか、考えてみましょう。
先日、話題のレストランに行きました。
そこでおすすめのパンケーキを頼みました。
とても美味しくて、あっという間に食べてしまいました。
この文章も、一文変えるだけで
ぐっとよくなります。
例えば、こんな感じに。
先日、話題のレストランに行きました。
そこで頼んだのは、おすすめのパンケーキ。
とても美味しくて、あっという間に食べてしまいました。
大切なのは、声に出して読むこと。
そうすることで、リズム良い文章かどうかが分かります。
10のコツをお伝えしました。
ぜひ、みなさんも意識してみてくださいね。
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